講演会LABO

講演会はオンライン・ハイブリッド開催できる?Zoom配信時の準備と確認ポイント

講演会では、会場参加だけでなく、Zoomなどを使ってオンライン参加者にも同時配信する「ハイブリッド開催」が選択されることがあります。

ただし、対面講演にZoomを接続すれば、それだけでハイブリッド講演の準備が完了するわけではありません。まず講師側へオンライン配信の可否・条件を確認し、そのうえで主催者側でもPC、画面共有、講師映像、質疑応答などの運営方法を整理しておく必要があります。

また、「当日のライブ配信が可能」という確認と、「録画して後日アーカイブ配信してよい」という確認は別に考えることが重要です。

この記事では、実際に経験したハイブリッド講演の運営例をもとに、主催者が事前に確認しておきたいポイントを整理します。

オンライン・ハイブリッド開催はまず講師側へ確認する

講演会をオンラインまたはハイブリッド形式で開催したい場合、まず講師側へ対応可否を確認します。

講師によってオンライン配信への対応可否や条件が異なる可能性があるため、主催者側だけで配信方法を決定してから伝えるのではなく、企画段階で希望する開催形式を共有しておくことが大切です。

確認する際は、単に「Zoom配信したい」と伝えるだけでなく、会場開催と同時に配信するハイブリッド形式なのか、講師もオンラインから登壇する完全オンライン形式なのかを明確にします。

講演会LABO 実務メモ

主催者から「Zoomでも配信したいのですが大丈夫ですか?」と相談された場合は、「講師によってオンライン配信の対応可否や条件が異なりますので、まず講師側へ確認します。会場開催と同時にZoom配信するハイブリッド形式なのか、完全オンラインなのか、また録画・アーカイブ配信の有無も教えてください」と確認すると整理しやすくなります。

ハイブリッド講演とは?

ハイブリッド講演とは、会場での対面開催とオンライン配信を組み合わせる開催形式です。

実際に経験したケースでは、講師は会場で登壇し、会場には参加者がいる一方、Zoomを通じてオンライン参加者にも講演を配信しました。

この形式では、会場の参加者に講演を届けるための設備と、オンライン参加者へ講師の映像・音声・スライドを届けるための運営を同時に考える必要があります。

実際に経験したハイブリッド講演のPC構成

ハイブリッド講演のPC構成にはさまざまな方法があります。ここでは標準的な方法としてではなく、実際に経験した一つの運営例を紹介します。

  • 主催者PCを演台付近に設置する
  • 主催者PCのカメラ機能を使い、講師の姿をオンライン参加者へ映す
  • 講師側スタッフのPCでもZoomへ入室する
  • 講師側スタッフPCから画面共有を行い、講演スライドをオンライン参加者へ共有する

このケースでは、「講師の姿を映す役割」と「スライドを画面共有する役割」を別のPCで担当しました。

ただし、これはあくまで一例です。会場設備、配信環境、主催者側の運営体制などによって適切な構成は変わります。

どのPCをZoomへ接続するか事前に決める

ハイブリッド講演では、当日になってから「どのPCでZoomに入るのか」「誰が画面共有するのか」を決めると混乱しやすくなります。

少なくとも事前に、次の役割を整理しておくとよいでしょう。

  • Zoomへ接続するPC
  • 講師の姿を映すPC・カメラ
  • 講演スライドを表示するPC
  • オンライン参加者へ画面共有するPC
  • 画面共有を操作する担当者
  • Zoomの入退室や参加者対応を行う担当者

一台のPCですべてを行うのか、複数台に役割を分けるのかも含め、主催者側と講師側で事前に確認します。

講師側スタッフとの役割分担も確認する

講師側スタッフが同行する場合、講演スライドの操作やZoomの画面共有などを講師側で担当するケースもあります。

一方、主催者側で配信全体を運営する場合も考えられます。

そのため、「講師側がどこまで担当するのか」「主催者側がどこから担当するのか」を曖昧にしないことが重要です。

特に、講師側スタッフが画面共有を担当する場合は、事前にZoomへの接続方法や当日の入室タイミングなどを主催者側と共有しておくとスムーズです。

講師の映像・音声がオンライン参加者へ届くか確認する

ハイブリッド講演では、会場で問題なく講演を聞けていても、オンライン参加者側では音声が聞こえない、講師の姿が見えないといった問題が起こる可能性があります。

そのため、講演開始前にはオンライン参加者から見た状態も確認しておくことが大切です。

  • 講師の姿が適切に映っているか
  • 講師の音声がオンライン側へ届いているか
  • スライドが画面共有されているか
  • 動画や音声を使用する場合、オンライン側でも確認できるか
  • 画面共有の切り替えが問題なく行えるか

具体的な機材構成や配信技術は会場・配信体制によって異なります。必要に応じて、会場担当者や配信担当者と事前に確認してください。

オンライン参加者からの質疑応答は方法を決めておく

ハイブリッド講演では、会場参加者だけでなくオンライン参加者からも質問を受けるかどうかを事前に決めておく必要があります。

会場からの質疑応答であれば、その場で挙手してもらい、司会者が指名して質問する形が考えられます。

オンライン参加者から質問を受ける場合は、たとえば主催者側の担当者がZoomのチャット等を確認し、届いた質問を会場から講師へ伝える方法が考えられます。

この方法は運営案の一つであり、実際の進め方は主催者の配信体制によって決めます。

重要なのは、「オンライン参加者も質問できます」と案内するのであれば、誰が質問を確認し、誰が講師へ伝えるのかまで決めておくことです。

質疑応答の担当者を決めておく

オンライン参加者から質問を受け付ける場合、司会者が会場進行とZoomチャットの確認を同時に行うのは難しいことがあります。

そのため、主催者側でオンライン参加者の質問を確認する担当者を決めておくと運営しやすくなります。

たとえば、オンライン担当者が質問を整理し、司会者へ伝え、司会者が講師へ質問するという役割分担が考えられます。

質問受付の方法、受付終了のタイミング、すべての質問に回答できない場合の案内なども、必要に応じて事前に整理します。

ライブ配信と録画・アーカイブ配信は別に確認する

オンライン講演で特に注意したいのが、配信と録画・二次利用の違いです。

「当日のZoomライブ配信が可能」という確認を得たからといって、その講演を録画し、後日自由に配信できるとは限りません。

少なくとも、次の利用方法は分けて講師側へ確認することが大切です。

  • 当日のオンラインライブ配信
  • 講演の録画
  • 後日のアーカイブ配信
  • 社内・組織内に限定した録画公開
  • Webサイト等での一般公開

講師やマネジメント会社によって許諾条件は異なります。ライブ配信の相談時に、録画やアーカイブ利用を予定している場合は、その用途まで伝えて確認します。

「社内限定だから大丈夫」と自己判断しない

録画した講演を一般公開せず、社員や会員だけに共有するケースも考えられます。

しかし、限定公開であっても、当日のライブ配信とは利用方法が異なります。

「社内だけだから録画して配信しても問題ない」と自己判断せず、誰に、どの方法で、どの期間公開する予定なのかを整理して講師側へ確認します。

公開範囲が限定されていることは確認条件の一つになりますが、それだけで自動的に許可されるわけではありません。

録画する場合は利用目的・公開範囲を整理する

録画・アーカイブを希望する場合は、講師側へ確認する前に主催者側で利用方法を整理しておくとスムーズです。

  • 録画する目的
  • 誰が視聴するのか
  • 社内限定か一般公開か
  • どこで配信するのか
  • いつからいつまで公開するのか
  • 講演全編か一部のみか
  • 録画データをどのように管理するのか

講師側から追加条件が提示される場合もあるため、その内容に沿って運用します。

配信トラブルに備えて事前確認を行う

ハイブリッド講演では、対面開催にはない確認事項が増えます。

講演開始前には、可能な範囲で実際のZoom接続や画面共有を行い、オンライン側からどのように見えるかを確認しておくと安心です。

講師側スタッフがPC操作を担当する場合は、講師本人が会場入りする前にスタッフが接続確認を進める方法も考えられます。

配信設備やネットワーク環境について専門的な確認が必要な場合は、会場や配信担当者へ相談し、主催者側で必要な体制を整えます。

ハイブリッド講演の事前確認チェックリスト

講師側への確認

  • □ オンライン・ハイブリッド配信の可否を確認した
  • □ 完全オンラインかハイブリッドかを伝えた
  • □ 利用する配信サービスを共有した
  • □ ライブ配信の対象者を伝えた
  • □ 録画の有無を確認した
  • □ アーカイブ配信の有無を確認した
  • □ 社内限定公開等を予定する場合は用途を伝えた
  • □ Web等で一般公開する場合は別途確認した

PC・配信運営

  • □ Zoomへ接続するPCを決めた
  • □ 講師の姿を映す方法を決めた
  • □ スライドを表示するPCを決めた
  • □ 画面共有を行うPC・担当者を決めた
  • □ 講師側スタッフと主催者側の役割を整理した
  • □ 講演前に映像・音声を確認する時間を確保した
  • □ オンライン側でスライドが見えるか確認する予定を立てた

質疑応答

  • □ オンライン参加者から質問を受けるか決めた
  • □ 質問受付方法を決めた
  • □ Zoomチャット等を確認する担当者を決めた
  • □ オンラインの質問を講師へ伝える方法を決めた
  • □ 会場質問とオンライン質問の時間配分を検討した

オンライン・ハイブリッド講演についてよくある質問

Q.講演会をZoomで配信してもいいですか?

講師によってオンライン配信の対応可否や条件が異なります。ハイブリッド開催か完全オンラインか、録画・アーカイブの有無などを整理し、まず講師側へ確認します。

Q.講師のPCをそのままZoomにつなげればいいですか?

一つの方法ではありますが、必ずその形になるわけではありません。実際に経験したケースでは、主催者PCで講師映像を配信し、講師側スタッフPCからZoomへスライドを画面共有しました。会場設備や運営体制に応じて決めます。

Q.オンライン参加者からも質問できますか?

主催者側の運営方法次第です。質問を受け付ける場合は、チャット等を誰が確認し、どのように講師へ伝えるかまで事前に決めておくとスムーズです。

Q.Zoom配信がOKなら録画もできますか?

ライブ配信の許可と録画の許可は別に考えます。録画を希望する場合は、講師側へ別途確認してください。

Q.録画したものを社内だけで共有するのは大丈夫ですか?

社内限定であっても、当日のライブ配信とは別の利用方法です。視聴対象、公開方法、期間などを伝えて講師側へ確認します。

Q.アーカイブを一般公開できますか?

講師側への事前確認が必要です。録画・アーカイブ・一般公開について、用途や公開範囲を明確にしたうえで確認します。

Q.配信機材について講師側がすべて準備してくれますか?

一律ではありません。主催者側と講師側のどちらが何を担当するかを事前に整理します。会場設備や配信技術については、必要に応じて会場・配信担当者への確認も必要です。

オンライン・ハイブリッド講演の調整も相談できます

「会場開催と同時にZoomでも配信したい」

「講師側へ何を確認すればいいか分からない」

「どのPCから画面共有するか整理したい」

「オンライン参加者からも質問を受け付けたい」

「ライブ配信だけでなく録画・アーカイブも検討している」

そのような段階からでもご相談いただけます。

講演会LABOでは、講師の選定・依頼だけでなく、オンライン・ハイブリッド開催時の講師側への確認、主催者との役割整理、当日の進行などについても調整します。

ハイブリッド講演で大切なのは、会場にZoomをつなげば終わりと考えないことです。まず講師側へオンライン配信の可否・条件を確認し、そのうえで「どのPCを使うか」「誰が画面共有するか」「オンライン参加者の質問をどう扱うか」など、主催者側の運営方法を事前に整理する。それが、会場参加者とオンライン参加者の双方に講演を届けるための準備につながります。

講演会のこと、まずはお気軽にご相談ください。

講師選び、テーマ、予算、開催準備など、講演会にはさまざまな検討事項があります。

「講演会を開催したいけれど、何から始めればいいかわからない」

「目的は決まっているけれど、どんなテーマ・講師が合うかわからない」

「企画から当日運営まで相談したい」

そんな段階から、お気軽にご相談ください。

開催目的や対象者、ご予算、時期などをお伺いしながら、一緒に方向性を整理します。

講演会・研修・イベントについて相談する

講演会LABOへのご相談、開催目的の整理、講師選定に関するご相談について、相談料・紹介手数料等を主催者様からいただくことはありません。
※イベント全体の企画・制作・運営等をご依頼いただく場合には、ご依頼内容に応じて別途お見積りいたします。