講演会の写真・動画撮影はどこまでOK?SNS・Web掲載まで主催者が確認すべきこと
講演会を開催すると、「当日の様子を写真に残したい」「WebサイトやSNSで開催報告をしたい」「Zoomで配信したい」といった撮影・配信に関する希望が出てくることがあります。
しかし、講演会における撮影は「撮影してよいか」だけを確認すれば終わりではありません。
講演中の写真撮影が認められていても、その写真をWebサイトやSNS、社内報、広報資料などへ自由に掲載できるとは限りません。また、主催者による記録・広報目的の撮影と、参加者個人による自由な撮影も分けて考える必要があります。
特に著名人や所属事務所・マネジメント会社がある講師の場合は、写真や動画の使用について事前確認が必要になるケースがあります。
この記事では、実際の講演案件で行っている調整をもとに、写真撮影、動画撮影、集合写真、Zoom配信、Web・SNS掲載などについて、主催者が事前に確認しておきたいポイントを整理します。
「撮影OK」と「掲載OK」は別に考える
講演会の撮影でまず押さえておきたいのが、「撮影すること」と「撮影したものを公開・利用すること」は別の確認事項だという点です。
たとえば、主催者が講演会の記録として写真を撮影することについて許可を得ていたとしても、その写真を後日WebサイトやSNSへ掲載してよいかは、別途確認が必要になる場合があります。
主催者側で掲載を予定している場合は、撮影可否だけではなく、利用目的や掲載媒体などを整理したうえで講師側へ確認しておくことが大切です。
講演会LABO 実務メモ
撮影について主催者から相談を受けた際は、「写真撮影できますか?」だけではなく、その後どのように使用する予定なのかまで確認するようにしています。
講演会の記録として写真を残すことと、その写真をWebサイトやSNS、広報資料などへ掲載することは別の確認事項です。
「撮影できるか」だけでなく、「何の目的で、どこに、いつまで使用するのか」まで整理して講師側へ確認しておくことで、主催者側も講師側も安心して当日を迎えやすくなります。
講演会でよくある撮影・配信の相談
実際の講演案件では、主催者から次のような相談を受けることがあります。
- 講演中の写真撮影
- 講演中の動画撮影
- 講演終了後の会場全体との集合写真
- 主催者関係者との個別の記念撮影
- 著名人の場合、個別写真撮影をどこまで対応できるか
- Zoom等によるリアルタイム配信
- 講演を録画した後のアーカイブ配信
これらはすべて同じ条件で判断できるものではありません。講師本人や所属先、講演内容、撮影目的、使用方法などによって対応可否が変わるため、それぞれ事前に確認します。
主催者による撮影と参加者個人の撮影は分けて考える
これまで扱ってきた講演案件では、主催者による広報・記録目的の撮影と、参加者個人による自由な撮影は分けて考えるケースがほとんどです。
主催者による広報・記録目的の写真撮影
講演中の写真については、主催者が広報・記録目的で撮影する場合、事前に講師側へ確認したうえで認められるケースがあります。
誰が撮影するのか、どのような目的で撮影するのかをあらかじめ整理しておくと確認がスムーズです。
参加者個人による自由な写真撮影
一方、参加者が個人的な関心に基づいて自由に写真撮影することについては、これまで扱ってきた案件では禁止としているケースが多くあります。
主催者による公式な記録撮影が可能だからといって、参加者全員が自由に撮影できるという意味ではありません。
参加者への案内が必要な場合は、開演前のアナウンスや会場案内などで撮影ルールを伝えておくことも考えられます。
講演中の動画撮影はより慎重に確認する
これまで扱ってきた案件では、講演中の動画撮影は認められないケースがほとんどです。
写真と動画では記録される情報量や利用方法が異なります。特に講演内容そのものが長時間記録される動画については、講師側へ事前確認を行うことが重要です。
なお、これはすべての講演会・講師に共通する一律のルールではありません。具体的な可否は講師本人や所属先の方針によって異なります。
集合写真・主催者関係者との記念撮影
講演終了後に、会場全体との集合写真を撮影するケースがあります。また、主催者関係者と講師が個別に記念撮影を行うこともあります。
著名人の場合などは、個別写真撮影をどこまで対応できるのかについて相談を受けることもあります。
写真撮影を希望する場合は、当日その場で依頼するのではなく、誰との撮影を予定しているのか、いつ撮影するのかなどを事前に講師側へ相談しておくとスムーズです。
主催者関係者との写真撮影は講演前または終了後、会場全体との集合写真は講演終了後の進行に組み込むなど、当日のタイムスケジュールと合わせて整理します。
Webサイト・SNS・社内報などへ掲載する場合
撮影した写真を主催者のWebサイト、SNS、社内報、広報資料、プレスリリースなどへ掲載したい場合は、掲載前に講師側へ確認します。
写真撮影そのものについて許可を得ていたとしても、それだけで二次利用まで認められているとは限りません。
掲載予定がある場合は、少なくとも次のような内容を整理して講師側へ伝えます。
- 何の目的で使用するのか
- どこへ掲載するのか
- どの程度の期間使用する予定なのか
必要に応じて、実際に使用する写真や掲載内容について確認する場合もあります。
特に著名人の場合は、写真や氏名、プロフィール等の利用に関して所属先の確認が必要になることもあるため、公開前に正式な窓口へ確認します。
Zoom配信・録画・アーカイブ配信
講演会では、会場参加者だけでなく、Zoom等を利用してオンライン参加者へリアルタイム配信するケースもあります。
また、イベント終了後に録画映像をアーカイブ配信したいという相談が出ることもあります。
Zoom配信、録画、アーカイブ配信などについては、講師や案件によって条件が異なるため、事前に講師側へ確認することが必要です。
特に後日アーカイブ配信を行う場合は、講演終了後も講演内容を視聴できる状態になるため、講師側の事前許諾は必須と考えて調整します。
具体的な配信方法や公開範囲、条件については案件ごとに確認します。
リアルタイム配信とアーカイブ配信を同じものとして扱わない
会場で行われている講演をその時間だけオンライン参加者へ届けるリアルタイム配信と、録画した講演を後日視聴できるようにするアーカイブ配信は、利用のされ方が異なります。
そのため、「Zoom配信が可能だから録画・後日公開も可能」と判断せず、それぞれの利用方法について講師側へ確認します。
主催者が最低限整理しておきたい3つのこと
主催者から「当日の様子を撮影して、後日WebサイトやSNSでも紹介したい」と相談された場合、最低限次の3点を整理します。
1.何の目的で使用するのか
開催記録、社内共有、開催報告、広報、次回イベントの告知など、撮影・掲載する目的を整理します。
2.どこへ掲載・配信するのか
自社Webサイト、SNS、社内報、広報資料、プレスリリース、社内限定配信など、予定している媒体・公開先を整理します。
3.いつまで使用するのか
一度だけ掲載するのか、一定期間掲載するのかなど、想定している使用期間を整理します。
この3点を整理したうえで、講師側へ事前確認を行います。
撮影・掲載可否を確認するときの基本フロー
- 撮影したい内容を整理する
- 主催者による撮影か、参加者個人による撮影かを整理する
- 写真か動画かを整理する
- 利用目的を整理する
- 掲載・配信先を整理する
- 使用期間を整理する
- 講師側へ事前に確認する
- 許可された範囲を主催者・運営スタッフで共有する
- 必要に応じて参加者へ撮影ルールを案内する
撮影・掲載可否確認チェックリスト
撮影について
- □ 講演中に写真撮影を行うか
- □ 講演中に動画撮影を行うか
- □ 撮影者は主催者・公式スタッフか
- □ 参加者個人の撮影を認めるか
- □ 集合写真を予定しているか
- □ 主催者関係者との個別写真を予定しているか
- □ 撮影内容について講師側へ事前確認した
掲載・二次利用について
- □ 撮影した写真・動画を外部へ掲載する予定があるか
- □ 利用目的を整理した
- □ 掲載先・配信先を整理した
- □ 使用期間を整理した
- □ Webサイト掲載の可否を確認した
- □ SNS掲載の可否を確認した
- □ 社内報・広報資料等への掲載可否を確認した
- □ プレスリリース等への掲載可否を確認した
- □ 必要に応じて掲載内容・使用写真を講師側へ確認した
配信・録画について
- □ Zoom等によるリアルタイム配信を行うか
- □ 講演を録画するか
- □ 後日アーカイブ配信を行うか
- □ 配信・録画について講師側へ事前確認した
- □ 許可された配信範囲・利用方法を運営スタッフで共有した
講演会の写真・動画撮影についてよくある質問
Q.講演中に写真を撮っても大丈夫ですか?
講師や案件によって異なります。これまで扱ってきた案件では、主催者による広報・記録目的の写真撮影は事前確認のうえ認められる一方、参加者個人による自由撮影は禁止としているケースが多くあります。
Q.写真撮影がOKならSNSにも掲載できますか?
必ずしもそうではありません。撮影許可とWeb・SNS等への掲載許可は別に確認します。利用目的、掲載先、使用期間などを整理し、講師側へ確認してください。
Q.講演中の動画撮影はできますか?
これまで扱ってきた案件では、講演中の動画撮影はNGとしているケースがほとんどです。ただし、具体的な可否は講師本人や所属先によって異なるため事前確認が必要です。
Q.参加者との集合写真は撮れますか?
対応できる場合がありますが、事前に講師側へ確認します。当日の進行に組み込む場合は、撮影タイミングや方法も主催者側で整理しておくとスムーズです。
Q.主催者関係者と個別写真を撮ることはできますか?
講師によって対応範囲が異なります。誰との撮影を希望しているのかを整理し、講演前または終了後など対応時間も含めて事前に相談します。
Q.Zoomで配信しても大丈夫ですか?
講師や案件によって条件が異なるため事前確認が必要です。リアルタイム配信と録画・後日アーカイブ配信は別の利用方法として確認します。
Q.講演を録画して後日アーカイブ配信できますか?
後日アーカイブ配信を行う場合は、講師側の事前許諾が必要です。公開範囲や利用方法なども案件ごとに確認します。
写真・動画・配信条件の調整についても相談できます
「講演中に写真を撮影してよいか分からない」
「開催報告としてSNSへ写真を掲載したい」
「参加者との集合写真や関係者との記念撮影をお願いしたい」
「Zoom配信やアーカイブ配信が可能か確認したい」
そのような撮影・掲載・配信に関する調整についてもご相談いただけます。
講演会LABOでは、「撮影できますか?」という確認だけではなく、撮影目的、掲載・配信先、使用期間などを整理しながら、必要に応じて講師側の正式な窓口と条件を確認します。
撮影することと、その写真・動画を公開・二次利用することは別の確認事項です。事前に条件を整理し、講師側と認識を合わせておくことが、安心して講演会を開催するための準備につながります。
講演会のこと、まずはお気軽にご相談ください。
講師選び、テーマ、予算、開催準備など、講演会にはさまざまな検討事項があります。
「講演会を開催したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「目的は決まっているけれど、どんなテーマ・講師が合うかわからない」
「企画から当日運営まで相談したい」
そんな段階から、お気軽にご相談ください。
開催目的や対象者、ご予算、時期などをお伺いしながら、一緒に方向性を整理します。
講演会LABOへのご相談、開催目的の整理、講師選定に関するご相談について、相談料・紹介手数料等を主催者様からいただくことはありません。
※イベント全体の企画・制作・運営等をご依頼いただく場合には、ご依頼内容に応じて別途お見積りいたします。