講演会LABO

講演会の講師への依頼方法は?初回打診で伝えることと正式決定までの流れ

講演会の講師候補が決まった後、「ここからどうやって依頼すればいいのだろう」と迷う担当者は少なくありません。

講師への依頼は、単に「○月○日は空いていますか?」と日程を確認するだけではありません。講師側も、誰からの依頼なのか、どのような目的の講演会なのか、誰に向けて何を期待されているのか、どのような条件なのかを踏まえて検討します。

そのため、初回打診では講師側が依頼を判断できる情報を、分かる範囲で整理して伝えることが大切です。

この記事では、講師への最初の打診で伝えたい情報、講師側が確認するポイント、正式決定までの流れ、主催者と講師側の間に窓口が入る場合の役割について、実務経験をもとに解説します。

講師への依頼は「日程確認」だけではない

講師へ依頼するとき、まず確認したくなるのは希望日のスケジュールです。しかし、講師側にとっては日程が空いているかどうかだけで出講を判断できるとは限りません。

講演会の主催者、開催目的、参加者、講演時間、予算などによって、依頼内容は大きく変わります。

講師側が「どのような依頼なのか」を理解できるよう、日程と合わせて依頼概要を伝えることが重要です。

初回打診で伝えたい8つの基本情報

実務上、講師へ最初に打診する際には、次のような情報を整理しておくと進めやすくなります。

  • 開催予定日
  • 開催場所
  • 希望する講演時間
  • 予算・講演料の条件
  • 主催者名・主催団体
  • 講演会の開催目的
  • 参加者属性
  • 予定参加人数(分かる場合)

すべての詳細が確定している必要はありません。ただし、現時点で決まっている情報をできるだけ具体的に伝えることで、講師側も日程だけではなく依頼全体を踏まえて検討しやすくなります。

講演会LABO 実務メモ

講師への最初の打診では、「○月○日は空いていますか?」だけではなく、開催場所、講演時間、予算条件、主催者、開催目的、参加者属性なども合わせて伝えたいところです。

講師側が判断しやすい情報を整理して渡すことが、スムーズな依頼の第一歩になります。

特に伝えたいのは「なぜ、その講師なのか」

基本条件に加えて、可能であれば講師側へ伝えたいのが、「なぜ今回、その講師に依頼したいのか」です。

たとえば、単に「有名だからお願いしたい」ではなく、主催者が今回の講演会で参加者へ届けたいメッセージと、講師自身の経験や専門性がどのようにつながっているのかを伝えます。

「今回このような目的で開催し、参加者にはこのようなことを持ち帰ってもらいたい。そのため、○○というご経験を持つ方にぜひお話しいただきたい」と説明できれば、依頼の背景や意図が講師側にも伝わりやすくなります。

講師への依頼は、条件を提示するだけではなく、主催者の企画意図を正しく届けることでもあります。

講師側から見て検討しやすい依頼とは

講師側が依頼を検討するとき、料金や日程だけを見ているとは限りません。主催者や企画そのものについても確認されることがあります。

検討しやすい依頼にするためには、次のような点が重要です。

1.依頼背景・開催目的が明確

なぜ講演会を開催するのか、今回どのような課題や目的があるのかが整理されていると、講師側も求められている役割を理解しやすくなります。

2.なぜその講師なのかが分かる

講師自身の経験、専門性、これまでの活動など、どの部分に期待して依頼しているのかを伝えます。

3.条件が明確

開催日、場所、講演時間、予算などの基本条件が明確であれば、講師側も対応可否を判断しやすくなります。

4.主催者としての信用が確認できる

誰が主催するのかも、講師側にとって重要な情報です。企業・団体名だけでなく、イベントの趣旨や開催実績などを確認される場合もあります。

講師への打診から正式決定までの基本的な流れ

講師候補が決まった後は、一般的に次のような流れで条件を確認しながら進めます。

STEP1|日程確認・依頼概要を伝える

開催予定日、場所、講演時間、予算、主催者、開催目的、参加者などを伝え、対応可能性を確認します。

STEP2|講師側から条件を確認・提示

講師側から日程、講演料、交通費、講演時間、対応可能な内容などについて回答・条件提示を受けます。必要に応じて追加情報を求められることもあります。

STEP3|主催者側で検討

提示された条件を確認し、予算や企画内容、社内決裁等を踏まえて正式に依頼するか検討します。

STEP4|講師側へ正式依頼

主催者側の意思が固まったら、条件を改めて確認したうえで正式に依頼します。

STEP5|正式決定

双方の確認が取れたら正式決定となり、講演テーマ、告知素材、当日の設備、タイムスケジュール、撮影・配信条件など、具体的な開催準備へ進みます。

日程確認と正式依頼は分けて考える

最初の日程確認で講師側から「その日は空いています」と回答があったとしても、その時点で正式決定とは限りません。

主催者側での検討や決裁、講師側での正式な受諾など、双方の確認が必要です。

また、日程確認中の扱いや仮押さえの可否・期間は講師や所属先によって異なります。勝手に確保されていると判断せず、正式な窓口へ確認することが大切です。

料金・時間・撮影条件など、聞きづらいことも先に確認する

講演依頼では、講師本人や所属先へ直接聞きづらい事項が出てくることがあります。

  • 講演料はいくらか
  • 予算の相談は可能か
  • 講演時間を変更できるか
  • 質疑応答を含められるか
  • 写真撮影は可能か
  • 講演中の動画撮影は可能か
  • Zoom等で配信できるか
  • 撮影した写真や映像をWebサイト・SNS等へ掲載できるか
  • サインや記念撮影に対応できるか

こうした条件は、曖昧なままにせず事前に確認することが重要です。特に撮影・配信・WebやSNSへの掲載などは、講演そのものへの依頼とは別に確認が必要になる場合があります。

著名人の場合は、肖像や素材の利用について所属事務所・マネジメント会社等のルールが関係することもあるため、自己判断で進めず必ず講師側へ確認します。

窓口が入ると、主催者と講師側の「意図」を整理できる

講師紹介や調整の窓口が間に入る場合、その役割は単なる伝言ではありません。

主催者側から希望を聞き、そのまま講師側へ転送するのではなく、講師側が判断しやすい形に条件や依頼背景を整理して伝えます。

反対に、講師側から示された条件や制約についても、なぜその確認が必要なのかを含め、主催者が理解しやすい形で伝えます。

たとえば主催者から「80分話してほしい」と希望があっても、講師本人の通常の講演構成では難しい場合があります。その場合、講話と質疑応答を組み合わせるなど、双方の意図を踏まえた調整方法を検討します。

主催者と講師側の間で、条件・意図・期待値を整理することが、講演依頼をスムーズに成立させるうえで重要です。

講演会LABO 実務メモ

主催者から直接だと聞きづらい料金、時間、撮影条件なども、窓口が間に入ることで整理して確認しやすくなります。

また、主催者からの要望をそのまま講師側へ伝えるのではなく、「なぜその要望があるのか」という背景まで整理して伝えることで、別の対応方法を提案できる場合があります。

講師側の条件を主催者へ、主催者の意図を講師側へ。それぞれが理解しやすい形に翻訳することも、調整窓口の役割です。

講師本人へ直接依頼する場合の注意点

講師によっては、本人へ直接依頼できる場合もあれば、所属事務所、マネジメント会社、講師紹介会社などを正式な窓口としている場合もあります。

まず公式サイトや所属先等を確認し、正式な依頼窓口から問い合わせることをおすすめします。

特に著名人の場合、講演依頼だけでなく、告知素材の提供、写真使用、撮影、配信、二次利用などについて個別のルールが設けられている場合があります。

本人と連絡が取れる場合でも、契約や条件確認について所属先を通す必要がないかを確認しておくと安心です。

講師へ送る依頼内容の整理例

講師側へ初回打診する際は、次のように情報を整理しておくと伝えやすくなります。

  • 主催者:○○株式会社/○○団体
  • 開催目的:○○について参加者へ考えてもらうため
  • 依頼理由:講師の○○という経験・専門性から、今回の参加者にぜひ話してほしい
  • 開催予定日:○年○月○日
  • 開催場所:○○県○○市/○○会場
  • 参加者:○○を中心に約○名
  • 希望講演時間:○分
  • 予算:○万円+交通費等
  • 希望内容:○○を中心とした講演を希望
  • その他:質疑応答、撮影、配信等の希望があれば記載

この段階で未確定の項目があれば、「現時点では未定」と明記して構いません。重要なのは、分かっていることと未確定なことを整理して伝えることです。

依頼時に避けたい3つのこと

1.日程だけを聞いて依頼背景を伝えない

講師側が依頼全体を判断しづらくなります。最低限の開催概要も合わせて伝えます。

2.講師が対応できると決めつけて条件を告知する

講演テーマ、講演時間、撮影・配信等について講師側の確認が取れる前に、確定事項として告知しないようにします。

3.主催者の要望をそのまま押し付ける

講師側にも通常の講演構成や対応条件があります。開催目的を伝えたうえで、双方にとって実現可能な方法を調整することが重要です。

講師依頼前のチェックリスト

  • □ 開催予定日を整理した
  • □ 開催場所を整理した
  • □ 希望する講演時間を整理した
  • □ 予算条件を整理した
  • □ 主催者情報を整理した
  • □ 開催目的・依頼背景を整理した
  • □ 参加者属性を整理した
  • □ 予定人数を整理した
  • □ なぜその講師に依頼したいのか整理した
  • □ 希望する講演内容を整理した
  • □ 正式な依頼窓口を確認した
  • □ 講演料・交通費等の確認事項を整理した
  • □ 撮影・配信・SNS掲載等の希望があれば整理した
  • □ 未確定事項を明確にした

講師への依頼についてよくある質問

Q.最初の問い合わせでは何を伝えればいいですか?

開催予定日、場所、講演時間、予算条件、主催者、開催目的、参加者属性などを分かる範囲で伝えます。予定人数も分かれば共有するとよいでしょう。

Q.講演テーマがまだ決まっていなくても依頼できますか?

はい。開催目的や希望する方向性を伝え、講師本人が対応可能な内容を踏まえてテーマを調整できる場合があります。

Q.なぜその講師に依頼したいのかまで伝えた方がいいですか?

可能であれば伝えることをおすすめします。講師自身のどの経験や専門性に期待しているのかが分かると、依頼背景を理解してもらいやすくなります。

Q.本人へ直接連絡してもいいですか?

講師によります。所属事務所やマネジメント会社等が正式な窓口になっている場合があるため、まず公式な依頼先を確認してください。

Q.料金交渉はできますか?

講師や案件条件によって異なります。希望予算がある場合は、講演時間、場所、交通費等を含めた条件を整理したうえで窓口へ相談します。

Q.写真撮影やZoom配信も講演依頼に含まれますか?

自動的に含まれるとは限りません。写真・動画撮影、配信、Web・SNS掲載、二次利用等は、それぞれ事前に講師側へ確認することをおすすめします。

講師候補が決まった後の依頼・調整から相談できます

「講師候補は決まったけれど、どう依頼すればいいか分からない」

「講演料や時間、撮影条件を本人へ直接聞きづらい」

「主催者として、どこまで条件を整理すればいいか分からない」

そのような段階からでもご相談いただけます。

講演会LABOでは、開催目的、参加者、依頼背景、日程、場所、講演時間、ご予算などを整理し、講師・所属先への確認や条件調整を進めます。

講師への依頼は、日程を確認するだけではありません。主催者の企画意図を講師側へ正しく伝え、講師側の条件を主催者へ正しく返し、双方の期待値を合わせながら正式決定へ進めることが大切です。

講演会のこと、まずはお気軽にご相談ください。

講師選び、テーマ、予算、開催準備など、講演会にはさまざまな検討事項があります。

「講演会を開催したいけれど、何から始めればいいかわからない」

「目的は決まっているけれど、どんなテーマ・講師が合うかわからない」

「企画から当日運営まで相談したい」

そんな段階から、お気軽にご相談ください。

開催目的や対象者、ご予算、時期などをお伺いしながら、一緒に方向性を整理します。

講演会・研修・イベントについて相談する

講演会LABOへのご相談、開催目的の整理、講師選定に関するご相談について、相談料・紹介手数料等を主催者様からいただくことはありません。
※イベント全体の企画・制作・運営等をご依頼いただく場合には、ご依頼内容に応じて別途お見積りいたします。