講演会の講師はどうやって探す?探し方と失敗しない候補者選び
「講演会を開催することになったけれど、誰を呼べばいいのか分からない」
講演会の企画担当者にとって、講師探しは大きな悩みの一つです。インターネットで検索すると多くの講師が見つかりますが、その中から今回の企画に本当に合う人を選ぶのは簡単ではありません。
実際の講演相談でも、最初から具体的な講師名まで決まっているケースより、「この領域の人に話してほしい」「こんなことを参加者に伝えたい」といった段階から相談が始まることがあります。
講師探しで大切なのは、有名な人を一覧から選ぶことではありません。まず開催目的と参加者を整理し、「誰が話せば、この参加者に一番伝わるのか」という視点から候補を考えることです。
この記事では、講演会の講師を探す方法、候補者を選ぶ際の判断軸、知名度だけで選ばないための考え方、講師が決まっていない段階から候補を絞る方法を解説します。
講師を探す前に「誰を呼ぶか」ではなく「何のために呼ぶか」を考える
講演会の講師探しでは、つい最初に「誰を呼ぼうか」と考えがちです。
しかし、具体的な講師名を考える前に整理したいのが、今回の講演会の開催目的と参加者です。
- なぜ講演会を開催するのか
- 誰に聞いてもらうのか
- 参加者はどのようなことに関心・課題を持っているのか
- 講演を通じて何を伝えたいのか
- 講演後、参加者にどのような気づきや行動を期待するのか
この部分が明確になると、「どのような経験や専門性を持つ人が適しているのか」という講師像が見えやすくなります。
逆に、目的や参加者が曖昧なまま知名度だけで講師を選ぶと、講演内容と参加者ニーズが合わない可能性があります。
具体的な講師名まで決まっていなくても問題ない
実際の相談では、「○○さんを呼びたい」と具体的な講師名が決まっているケースばかりではありません。
むしろ、「元スポーツ選手に話してほしい」「疾病経験のある人から体験談を聞きたい」「困難を乗り越えた経験を持つ人に話してほしい」といったように、講師のカテゴリーや領域までは決まっていても、具体的な候補者までは決まっていないケースがあります。
その場合は、無理に講師名を先に決めるのではなく、開催目的や参加者ニーズから必要な講師像を整理し、条件に合う候補者を検討していきます。
講演会の講師を探す主な方法
講師を探す方法はいくつかあります。どの方法が正解というわけではなく、希望する講師や企画内容によって使い分けます。
1.インターネットで検索する
講演テーマや講師カテゴリーをキーワードにして検索し、候補者を探す方法です。講師本人の公式サイト、所属先、過去の講演実績などを確認できます。
ただし、検索結果の上位に表示されることと、今回の講演会に適していることは別です。候補を見つけた後に、講演内容や実績、正式な依頼窓口などを確認する必要があります。
2.講師紹介・講師派遣サービスへ相談する
開催目的、参加者、予算、希望するテーマなどを伝え、条件に合う講師候補を提案してもらう方法です。具体的な講師名が決まっていない場合でも相談できることがあります。
サービスによって対応範囲や講師ネットワークは異なるため、講師紹介だけなのか、決定後の調整や当日までの準備にも対応するのかを確認するとよいでしょう。
3.所属事務所・マネジメント会社へ問い合わせる
希望する講師がある程度決まっている場合は、本人の所属事務所やマネジメント会社など、正式な窓口へ問い合わせる方法があります。
講演可否、日程、料金、講演内容などを確認しながら進めます。著名人の場合は、依頼や素材使用などについて所属先のルールが設けられている場合もあります。
4.過去の講演実績から探す
他の企業・団体、医療機関、自治体などが開催した講演会の実績から候補を探す方法です。
自分たちと近い参加者層や開催目的の講演実績があれば、講師候補を考える際の参考になります。ただし、過去に同様のテーマで登壇しているからといって、今回も同じ条件で依頼できるとは限らないため、正式な窓口への確認が必要です。
5.既存のネットワーク・紹介から探す
仕事上のつながりや既存の講師ネットワーク、関係者からの紹介を通じて候補を検討する方法もあります。
講師の人柄や実際の講演内容について事前情報を得やすい場合がありますが、最終的には今回の開催目的や参加者に合うかという視点で判断することが重要です。
講師候補を考えるときの判断軸
講師を選ぶ際には、一つの条件だけで判断するのではなく、複数の要素を合わせて考えます。実務上、特に重要なのは次のような点です。
1.予算
どれだけ企画に合う講師でも、主催者が確保できる予算と大きく離れていれば実現が難しくなります。まず講師料や交通費等を含めた予算条件を整理します。
2.開催目的・参加者ニーズに合うか
講師選びで最も重要な部分の一つです。今回の講演会で何を伝えたいのか、参加者は何を求めているのか。その期待に応えられる内容を話せる講師かを確認します。
3.知名度・本人の経験・専門性
知名度は、集客や参加意欲を高めるうえで重要な要素になる場合があります。一方で、講師自身がどのような経験をしてきたのか、どの分野に専門性を持っているのかも同じように重要です。
知名度と講演内容の両方を見ながら、今回の企画に適しているかを考えます。
4.期待する内容を実際に話せるか
講師のプロフィールや肩書きが企画に合っていても、主催者が期待している内容を実際の講演で話せるとは限りません。
講演可能なテーマや内容を確認し、必要に応じて開催目的や参加者に合わせた内容の調整が可能かも確認します。
5.日程・講演時間などの条件
講師本人のスケジュール、希望する講演時間、開催場所、移動条件なども実施可否に影響します。候補者を検討したら、具体的な条件を正式な窓口へ確認します。
知名度は重要。でも「有名だから」だけで決めない
著名な講師には、参加者の関心を引きやすい、集客につながりやすいといったメリットがあります。そのため、知名度は講師選定における重要な判断材料の一つです。
一方で、「有名だから」という理由だけで講師を決めるのはおすすめできません。
講演会の目的は、著名人を呼ぶことそのものではなく、参加者に何らかの価値を届けることだからです。
参加者が期待している内容をしっかり話せるか、その講師自身の経験や専門性が今回のテーマと合っているかという点も、知名度と同じくらい重要です。
講師を選ぶときは、「この講師が、この参加者に、この話をする意味があるか」という視点を持つと、企画とのズレを防ぎやすくなります。
講演会LABO 実務メモ
講師を探すとき、「誰が有名か」から考える必要はありません。
実際の相談でも、具体的な講師名まで決まっているケースより、「このような領域の人に話してほしい」「こんなことを参加者に伝えたい」という段階から始まることがあります。
まず開催目的と参加者ニーズを整理し、その期待に応えられる内容を実際に話せる講師かどうかを考えます。
知名度も重要な判断材料ですが、それだけではなく、「この講師が、この参加者に、この話をする意味があるか」という視点で候補を考えることが大切です。
専門家と実体験型の講師、どちらを選ぶ?
講師を探していると、医師や専門家など知識を提供する講師と、アスリートや疾病経験者など自身の実体験を語る講師のどちらがよいか迷うことがあります。
どちらが優れているというものではなく、開催目的によって選び方は変わります。
正しい知識や専門的な情報を参加者に届けることが主目的であれば、その分野の専門家が適している場合があります。
一方、参加者の共感を生み、行動や意識を変えるきっかけをつくりたい場合には、講師自身の実体験が強く伝わるケースがあります。
重要なのは、「専門家か著名人か」というカテゴリーだけで決めるのではなく、今回の参加者に何を持ち帰ってほしいのかから考えることです。
気になる講師が見つかったら確認したいこと
候補講師が見つかったら、プロフィールだけで判断せず、具体的な依頼条件を確認します。
- 今回の開催目的に合う講演内容が可能か
- どのような講演テーマを話せるか
- 希望する開催日に対応可能か
- 希望する講演時間に対応可能か
- 講演料はいくらか
- 交通費・宿泊費等は別途必要か
- 講演内容の調整・カスタマイズが可能か
- 所属事務所・マネジメント会社など正式な依頼窓口はどこか
- 撮影・配信・告知素材などに条件があるか
特に著名人の場合は、本人へ直接連絡するのではなく、所属事務所やマネジメント会社など正式な窓口を確認して依頼することが重要です。
「話してほしい内容」と講師の経験を重ねる
主催者が伝えたい内容と、講師が実際に話せる内容には、すり合わせが必要です。
たとえば「参加者に前向きになってもらいたい」という目的だけでは、候補となる講師の幅は非常に広くなります。
そこで、なぜ前向きになってほしいのか、参加者がどのような状況にあるのか、どのような経験談なら自分ごととして受け止めてもらえそうかを掘り下げます。
そのうえで、その期待に沿う経験・専門性を持ち、実際の講演内容として伝えられる講師を検討します。
案件によっては、主催者の目的に合わせて講演テーマや内容を一定程度調整できるかどうかも、講師選定の判断材料になります。
希望する講師が決まっていない場合の進め方
「誰を呼べばいいか分からない」という場合は、最初から講師名を探す必要はありません。次の順番で整理すると候補を絞りやすくなります。
- STEP1 開催目的を整理する
- STEP2 参加者属性とニーズを整理する
- STEP3 予算を整理する
- STEP4 参加者に何を伝えたいかを整理する
- STEP5 その内容を伝えやすい講師像を考える
- STEP6 経験・専門性・知名度などから候補者を検討する
- STEP7 講演可能な内容、日程、料金等を確認する
- STEP8 主催者の期待と最も合う候補を絞る
この順番で考えることで、「有名な人を何人か並べて、その中から選ぶ」という講師探しではなく、開催目的から逆算した候補選定ができます。
講演会LABO 実務メモ
主催者から「講師候補を何人か出してほしい」と相談された場合、最初に確認したいのは開催目的と参加者のニーズです。
そのうえで予算を踏まえ、主催者が参加者へ届けたいメッセージを伝えられる講師を考えます。
さらに、講師自身の経験や専門性、知名度だけではなく、今回の目的に沿った内容を実際に話せるか、必要に応じて講演内容を調整できるかという点も含めて候補を検討します。
講師選びは「誰を知っているか」だけではなく、「今回の企画に誰が合うか」を考えることが重要です。
講師探しで避けたい3つの考え方
1.知名度だけで決める
知名度は重要ですが、参加者ニーズや講演内容との適合も同じように確認します。
2.料金だけで決める
予算内であることは重要ですが、安さだけを優先すると開催目的と合わない講師を選んでしまう可能性があります。
3.プロフィールだけで「話せるはず」と判断する
経歴や肩書きから想像できる内容と、実際に講演で話している内容が同じとは限りません。具体的な講演テーマや対応可能な内容を確認してから依頼します。
講師探しチェックリスト
- □ 開催目的を整理した
- □ 参加者属性を整理した
- □ 参加者ニーズを考えた
- □ 予算を整理した
- □ 参加者に何を持ち帰ってほしいか整理した
- □ 希望する講師カテゴリー・領域があれば整理した
- □ 知名度だけで候補を選んでいない
- □ 講師の経験・専門性を確認した
- □ 実際に話せる講演テーマ・内容を確認した
- □ 主催者の期待に沿った内容を話せるか確認した
- □ 必要に応じた内容調整が可能か確認した
- □ 講演料・交通費等を確認した
- □ 希望日程・講演時間に対応可能か確認した
- □ 正式な依頼窓口を確認した
- □ 撮影・配信等の条件があれば確認した
講演会の講師探しについてよくある質問
Q.講師名が全く決まっていなくても相談できますか?
はい。開催目的、参加者、ご予算、届けたいメッセージなどから、必要な講師像や候補を整理することができます。具体的な講師名まで決めてから相談する必要はありません。
Q.有名な講師を選んだ方が講演会は成功しますか?
知名度は集客や参加意欲の面で重要な要素になる場合がありますが、それだけで成功が決まるわけではありません。参加者ニーズに合う内容を実際に話せるかも重要です。
Q.専門家と実体験を話す講師では、どちらがいいですか?
開催目的によります。専門的な知識提供を重視するのか、実体験を通じた共感や行動のきっかけを重視するのかによって、適した講師像は変わります。
Q.講師紹介サービスを使うメリットは何ですか?
具体的な講師名が決まっていなくても、開催目的や予算などから候補を相談できる点があります。サービスによっては講師決定後の条件調整や開催準備にも対応します。対応範囲は事前に確認しましょう。
Q.講師のプロフィールを見れば、講演内容も分かりますか?
必ずしも分かるとは限りません。経歴だけで判断せず、実際に対応可能な講演テーマや内容を確認することをおすすめします。
Q.予算から講師候補を探すこともできますか?
はい。予算は講師選定の重要な条件の一つです。講師料だけでなく交通費等も含めた予算を整理したうえで、開催目的や参加者に合う候補を検討します。
「誰を呼べばいいか分からない」段階から相談できます
「講演会を開催したいけれど、誰を呼べばいいのか分からない」
「呼びたい講師の領域は決まっているけれど、具体的な候補者が分からない」
「予算の範囲で、開催目的に合う講師候補を考えたい」
そのような段階でも問題ありません。
講演会LABOでは、開催目的、参加者、ご予算、届けたいメッセージなどをお伺いし、その条件に合う講師候補を一緒に整理します。
「誰を呼ぶか」を決めてから相談していただく必要はありません。
まずは「何のために開催するのか」「誰に何を届けたいのか」「予算はどの程度か」をお聞かせください。そこから、今回の企画に合う講師像と候補を具体化していきます。
講演会のこと、まずはお気軽にご相談ください。
講師選び、テーマ、予算、開催準備など、講演会にはさまざまな検討事項があります。
「講演会を開催したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「目的は決まっているけれど、どんなテーマ・講師が合うかわからない」
「企画から当日運営まで相談したい」
そんな段階から、お気軽にご相談ください。
開催目的や対象者、ご予算、時期などをお伺いしながら、一緒に方向性を整理します。
講演会LABOへのご相談、開催目的の整理、講師選定に関するご相談について、相談料・紹介手数料等を主催者様からいただくことはありません。
※イベント全体の企画・制作・運営等をご依頼いただく場合には、ご依頼内容に応じて別途お見積りいたします。