講演会のテーマはどう決める?企画担当者向けテーマ設定の考え方と具体例
講演会を企画することになったものの、「何をテーマにすればいいのか分からない」と悩む担当者は少なくありません。
しかし、講演会を相談する段階で、具体的な講演タイトルまで決まっている必要はありません。実際の講演相談でも、最初から講演テーマが完成しているケースはほとんどなく、「こんなことを参加者に伝えたい」という方向性から企画が始まることがあります。
たとえば医療機関であれば、「疾病を経験した人の体験談を通じて、検診の重要性を伝えたい」といった開催目的や希望が分かれば、そこから講師候補や具体的な講演テーマを考えることができます。
この記事では、講演会のテーマをどのような順番で考えればよいのか、実際の講演案件での調整経験をもとに解説します。
講演テーマは最初から決まっていなくてもいい
講演会を開催するとなると、「まずテーマを決めなければ」と考えがちです。
しかし実務では、主催者から相談を受けた時点で具体的な講演テーマまで決まっているケースはほとんどありません。
むしろ、「健康について考えてもらいたい」「疾病経験者から体験談と検診の重要性を伝えてほしい」「参加者に前向きになってもらいたい」といった、開催目的や届けたいメッセージから相談が始まることがあります。
この段階で重要なのは、無理に講演タイトルを作ることではありません。まずは、なぜ講演会を開催するのか、誰に聞いてもらうのか、何を持ち帰ってほしいのかを整理することです。
講演テーマを考える前に整理したい3つのこと
1.誰に聞いてもらうのか
同じテーマでも、参加者によって適した内容や伝え方は変わります。社員向けなのか、取引先企業や会員企業の経営者向けなのか、医療機関の患者・地域住民向けなのか。まず参加者属性を明確にします。
2.なぜ講演会を開催するのか
健康意識を高めたい、疾病への理解を深めたい、参加者のモチベーションを高めたい、困難に向き合う力について考えてほしいなど、開催目的を整理します。
3.参加者に何を持ち帰ってほしいのか
講演を聞いた後に、参加者にどのような気づきや行動の変化を期待するのかを考えます。正しい知識を得てほしいのか、自分自身の生き方や働き方を考えてほしいのか、前向きな気持ちになってほしいのか。ここが講師選定やテーマ設計の軸になります。
「カテゴリー」と「講演テーマ」は分けて考える
「健康」「経営」「人材育成」「モチベーション」といった言葉は、講演テーマそのものというより、大きなカテゴリーです。
たとえば「健康」というカテゴリーでも、疾病予防、検診啓発、仕事と治療の両立、メンタルヘルスなど、さまざまな方向性があります。
同様に「モチベーション」というカテゴリーでも、夢への挑戦、困難から立ち直る力、仕事への向き合い方など、講師の経験によって具体的な切り口は変わります。
まずカテゴリーを決め、その中で「今回の参加者に何を届けたいか」を掘り下げることで、具体的な講演テーマが見えやすくなります。
講師を先に決める?テーマを先に決める?
講演会では、「テーマを決めてから講師を探すべきか」「講師を決めてからテーマを考えるべきか」と迷うことがあります。
実際には、どちらか一方に固定する必要はありません。
主催者側で開催目的と大きな方向性を整理し、その内容を伝えられそうな講師を検討します。そのうえで、講師本人が実際に話せる内容や経験を踏まえて、具体的な講演テーマを調整していく方法があります。
実務では、主催者の開催目的を確認したうえで、「この講師であれば、こういう意図でこのテーマはいかがでしょうか」と、テーマとその狙いを合わせて提案することもあります。
講師の経験と離れたテーマを無理に設定するより、開催目的と講師が実際に伝えられる内容が重なるところを探すことが大切です。
講演会LABO 実務メモ
実際の講演相談では、最初から講演タイトルまで決まっているケースはほとんどありません。
「疾病経験を通じて検診の大切さを伝えたい」「参加者に前向きになってもらいたい」など、まず開催目的や届けたいメッセージが分かれば十分です。
そこから、そのメッセージを誰が語れば参加者に伝わりやすいのかを考え、講師候補を検討します。そして講師本人が実際に話せる内容や経験を踏まえ、「このテーマはいかがでしょうか」と具体的なテーマと意図を主催者へ提案していきます。
講演会で考えられるテーマの具体例
講演テーマは、開催目的と参加者に合わせて考える必要があります。ここでは、実際の講演案件でも扱われるテーマをもとに、考え方の例を紹介します。
健康・医療
疾病を経験した当事者の体験談、疾病に関する正しい知識、検診の重要性、健康への意識など。知識提供だけでなく、実体験を通じて参加者に自分自身や家族の健康を考えてもらう設計も考えられます。
夢・挑戦
夢を追うために大切なこと、目標に向かって行動すること、挑戦を続けるための考え方など。講師自身の経験と組み合わせることで、メッセージに具体性を持たせることができます。
レジリエンス
困難や失敗、予期せぬ出来事に直面したとき、どのように向き合い、立ち直り、前へ進むのかを考えるテーマです。講師自身の経験が参加者の共感につながる場合があります。
モチベーション・働き方
仕事への向き合い方、前向きに働くための考え方、組織や個人のモチベーションなど。参加者属性や開催目的によって、具体的な切り口を調整します。
重要なのは、テーマ例をそのまま使うことではありません。今回の開催目的、参加者、講師の経験を重ね合わせ、最も伝わりやすい切り口に具体化することです。
良い講演テーマに必要な4つの要素
1.主催者の開催目的に合っている
どれだけ魅力的なタイトルでも、主催者が講演会を開催する目的から外れていては意味がありません。
2.参加者のニーズに合っている
主催者が伝えたいことだけではなく、実際に聞く参加者が関心を持ち、自分に関係のある話だと感じられるかを考えます。
3.講師本人の経験・専門性と一致している
講師自身が経験してきたこと、専門としていること、実際に語れることとテーマが一致しているほど、講演内容にも具体性や説得力が生まれやすくなります。
4.「聞いてみたい」と思わせる
開催目的に合っているだけでなく、告知を見た参加者が「その話を聞いてみたい」と感じることも重要です。ありふれた表現だけでは講演内容の魅力が伝わらないことがあります。講師自身の経験やメッセージを生かし、ある程度特徴のある印象的なテーマを考えることも集客の観点では大切です。
講演テーマは「尖ればいい」わけではない
参加者の興味を引くために、テーマやタイトルに特徴を持たせることは重要です。しかし、単に刺激的な言葉を使えばよいわけではありません。
理想は、次の4つが重なるところを探すことです。
- 主催者の開催目的
- 参加者のニーズ
- 講師自身の経験・専門性
- 参加者が「聞いてみたい」と感じる切り口
この4つが一致していれば、告知段階では興味を持ってもらいやすく、実際の講演内容とのズレも生じにくくなります。
テーマを決めるときに避けたいこと
流行しているテーマだけで決める
話題性だけを優先すると、主催者の目的や参加者ニーズから外れることがあります。
講師が実際には話せないテーマを設定する
主催者側の希望だけでテーマを決めると、講師本人の経験や講演内容との間にズレが生じる場合があります。テーマ確定前に講師側と内容をすり合わせることが重要です。
参加者像が曖昧なまま決める
誰に聞いてもらうのかが曖昧なままでは、テーマも抽象的になりやすくなります。
タイトルと講演内容を乖離させる
集客のために魅力的なタイトルを付けても、実際の内容が期待と大きく異なれば参加者の満足度を下げる可能性があります。
集客を考えたテーマ・タイトルの付け方
講演会のテーマは、当日の内容を決めるだけでなく、チラシやWebページなどで参加者に興味を持ってもらう役割もあります。
「健康について」「夢について」といったカテゴリー名だけで終わらせず、講師の経験や伝えたいメッセージが想像できるタイトルへ具体化していきます。
- 参加者が自分に関係のある話だと感じられるか
- 何について話す講演なのか想像できるか
- 講師自身の経験・強みが表れているか
- 他の講演会と並んだときに興味を持てるか
- 実際の講演内容と一致しているか
「ありきたりではないこと」と「分かりやすいこと」の両方を意識することがポイントです。
「前向きになってもらいたい」からテーマを具体化する場合
たとえば主催者から、「社員や取引先に前向きになってもらえる講演会を開催したい」と相談されたとします。
この段階で、すぐに「モチベーション」というテーマを決める必要はありません。
まず、なぜ前向きになってもらいたいのか、参加者はどのような人たちなのか、どんな課題や背景があるのかを確認します。
そのうえで、伝えたいメッセージを自分ごととして受け止めてもらいやすい講師を考えます。講師自身の経験、専門性、知名度なども含め、「この人が語ることで伝わりやすいか」という視点で候補を検討します。
講師候補が見えてきたら、その人の経験と主催者の目的を重ね合わせ、具体的な講演テーマへ落とし込んでいきます。
講演会LABO 実務メモ
テーマを考えるとき、「何を話してもらうか」だけではなく、「誰が話せば、そのメッセージを参加者が自分ごととして受け止めやすいか」という視点も重要です。
同じメッセージでも、講師の経験や背景によって伝わり方は変わります。テーマと講師を別々に考えるのではなく、開催目的から両方を一緒に具体化していくことで、企画全体の一貫性をつくりやすくなります。
講演テーマを決めるチェックリスト
- □ 講演会の開催目的を整理した
- □ 参加者属性を整理した
- □ 参加者のニーズを考えた
- □ 参加者に何を持ち帰ってほしいか整理した
- □ 大きなカテゴリー・方向性を決めた
- □ そのメッセージを伝えやすい講師像を考えた
- □ 講師本人の経験・専門性とテーマが一致している
- □ 講師側と実際に話せる内容を確認した
- □ タイトルを見て講演内容を想像できる
- □ 参加者が「聞いてみたい」と感じる要素がある
- □ ありきたりな表現だけになっていない
- □ タイトルと実際の講演内容が一致している
- □ 主催者と講師側の双方で最終テーマを確認した
講演会のテーマについてよくある質問
Q.講演テーマが決まっていなくても講師を相談できますか?
はい。実際の相談でも、最初から具体的な講演タイトルまで決まっているケースはほとんどありません。開催目的、参加者、届けたいメッセージなどから講師候補とテーマを一緒に考えることができます。
Q.講師とテーマはどちらを先に決めればいいですか?
一律にどちらが先とは限りません。主催者側で開催目的と大きな方向性を整理し、それを伝えられる講師を検討したうえで、講師本人が実際に話せる内容から具体的なテーマを決めていく方法があります。
Q.主催者側で講演タイトルまで考える必要がありますか?
必ずしも必要ありません。「こんなことを参加者に伝えたい」という方向性があれば、講師の経験や講演内容を踏まえてテーマを提案・調整できる場合があります。
Q.集客しやすいテーマはどう考えればいいですか?
開催目的と参加者ニーズに合うことを前提に、講師の経験や強みが伝わり、参加者が「聞いてみたい」と感じられるタイトルを考えます。知名度や刺激的な表現だけで決めないことが重要です。
Q.講演テーマはいつまでに確定すればいいですか?
告知物の制作・公開スケジュールによって異なります。チラシやWebページ等に掲載する場合は、その制作開始までに講師側との確認を進め、公開・印刷前には最終的なテーマを確定・確認しておく必要があります。
テーマが決まっていない段階から相談できます
「講演会を開催したいけれど、テーマが決まっていない」
「健康やモチベーションなど、大きな方向性しか決まっていない」
「参加者に伝えたいことはあるけれど、誰にどんなテーマで話してもらえばいいか分からない」
そのような段階でも問題ありません。
講演会LABOでは、開催目的、参加者、ご予算、届けたいメッセージなどをお伺いし、その内容を伝えやすい講師候補と講演テーマを一緒に整理します。
講演テーマを決めてから相談していただく必要はありません。
まずは「何のために開催するのか」「誰に何を届けたいのか」をお聞かせください。そこから、講師とテーマを具体化していきます。
講演会のこと、まずはお気軽にご相談ください。
講師選び、テーマ、予算、開催準備など、講演会にはさまざまな検討事項があります。
「講演会を開催したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「目的は決まっているけれど、どんなテーマ・講師が合うかわからない」
「企画から当日運営まで相談したい」
そんな段階から、お気軽にご相談ください。
開催目的や対象者、ご予算、時期などをお伺いしながら、一緒に方向性を整理します。
講演会LABOへのご相談、開催目的の整理、講師選定に関するご相談について、相談料・紹介手数料等を主催者様からいただくことはありません。
※イベント全体の企画・制作・運営等をご依頼いただく場合には、ご依頼内容に応じて別途お見積りいたします。