講演会の質疑応答はどう進める?時間配分・質問が出ない場合の対策と司会進行
講演会の最後に質疑応答の時間を設ける場合、「何分くらい取ればいいのか」「質問が出なかったらどうするのか」「誰が質問者を指名するのか」など、事前に決めておきたいことがあります。
特に著名人の講演では、参加者が本人へ直接質問できること自体が一つの魅力になることがあります。一方で、当日必ず質問が出るとは限りません。また、講師が回答しづらい質問が出る可能性もあります。
質疑応答をスムーズに進めるためには、時間だけ確保するのではなく、司会者、運営スタッフ、質問方法、質問が出なかった場合の対応まで主催者側で準備しておくことが大切です。
この記事では、実際の講演会運営をもとに、質疑応答の基本的な進め方、事前質問の活用、質問が出ない場合の備え、答えにくい質問への対応などを整理します。
講演会の質疑応答はどう進める?
これまで扱ってきた講演会では、質疑応答を設ける場合、次のような流れで進行するケースが多くあります。
- 1.講演終了
- 2.司会者が「ここから質疑応答です」と案内
- 3.参加者が挙手
- 4.主催者側の司会者が質問者を指名
- 5.主催者側の運営スタッフが質問者へマイクを渡す
- 6.参加者が質問
- 7.講師が回答
- 8.次の質問へ
講師自身が質問者を指名する場合もありますが、主催者側の司会者が指名し、運営担当者が会場内でマイクを運ぶ形にすると、進行役が明確になります。
質疑応答を予定している場合は、司会者だけでなく、マイクを担当する運営スタッフまで事前に決めておくと当日の進行がスムーズです。
質疑応答の時間は何分くらい?
質疑応答に何分確保するかは、講師の属性や講演内容、全体の講演枠によって異なります。
実際に扱っている著名人の講演では、20〜30分程度の質疑応答時間を確保するケースがあります。講師本人が一つひとつの質問をしっかり考えながら回答する場合は、少し長めに設定することもあります。
ただし、すべての講師に20〜30分が必要という意味ではありません。講師やイベントによっては15分程度にすることも考えられます。
大切なのは、講話時間とのバランスを見ながら、講師側とも相談して決めることです。
15分・20分・30分の質疑応答モデル
以下は質疑応答の進行をイメージするためのモデル例です。実際の回答時間や質問数は、質問内容や講師によって変わります。
15分の場合
- 司会による案内
- 参加者から数問程度
- 司会が終了を案内
講演全体の時間が限られている場合などに考えられる構成です。
20分の場合
- 司会による案内
- 参加者からの質問
- 必要に応じて主催者側で用意した質問
- 司会が終了を案内
講話とのバランスを取りながら、参加者とのやり取りも確保しやすい構成です。
30分の場合
- 司会による案内
- 参加者からの質問を複数受け付ける
- 講師が一つひとつ回答
- 司会が残り時間を見ながら終了を案内
講師が質問に丁寧に回答する場合や、参加者からの質問が期待される講演では、長めの時間を確保することがあります。
※上記は目安ではなく構成例です。講師属性、講演内容、参加者、全体時間を踏まえて調整します。
質問が出ない場合に備えておく
質疑応答の時間を確保していても、参加者からすぐに質問が出ないケースはあります。
そのため、「質問は当日きっと出るだろう」と参加者任せにせず、万が一に備えて主催者側で準備しておくと安心です。
参加者を事前に把握できる場合
社内向け講演会など、参加者を事前に把握できる場合は、質問を事前回収しておく方法があります。
事前に質問を集めておけば、主催者側で内容を確認できます。当日は司会者から質問者を指名し、本人に質問してもらう形にすることもできます。
この方法であれば、質疑応答の最初に誰も手を挙げない状況を避けやすくなるだけでなく、個人的すぎる質問などを事前に確認できるというメリットもあります。
一般参加型など事前回収が難しい場合
一般参加型の講演会など、事前に質問を集めることが難しい場合は、参加者から質問が出なかった場合に備えて、主催者関係者で複数の質問を用意しておく方法があります。
最初の質問が出ることで、その後参加者が質問しやすくなる場合もあります。
なお、講師側から話題を振って質問を促すことを前提にはせず、質疑応答の進行は主催者側で準備しておくことを基本としています。
講演会LABO 実務メモ
質疑応答では、「質問が出るかどうか」を当日まで完全に予測することはできません。
そのため、参加者を事前に把握できる講演会であれば質問を事前回収し、当日はその方を司会者から指名する方法が進めやすいと考えています。
一般参加型など事前回収が難しい場合は、万が一質問が出なかったときのために、主催者関係者で複数の質問を準備しておくと安心です。
質疑応答は、時間だけ設定して終わりではなく、「質問が出なかったらどうするか」まで準備しておくことで、主催者側も落ち着いて進行できます。
個人的すぎる質問はできるだけ避ける
著名人などへの質疑応答では、講演内容に関する質問だけでなく、参加者自身の関心からさまざまな質問が出る可能性があります。
その中には、講師のプライベートに踏み込みすぎる質問や、回答しづらい内容が含まれることも考えられます。
質疑応答では、個人的すぎる質問はできるだけ避けることが望ましいでしょう。
事前質問を回収する形式であれば、主催者側で質問内容をあらかじめ確認し、講演会の場に適さない質問を避けることもできます。
講師が回答に困った場合は司会者がフォローする
当日、想定していなかった質問や、講師が回答しづらい質問が出る可能性もあります。
基本的には、質問に回答するかどうか、どこまで回答するかは講師本人の判断になります。
ただし、明らかに講師が回答に窮している場合などは、司会者がフォローを入れ、必要に応じて次の質問へ進めることが望ましいと考えます。
司会者は単に質問者を指名するだけでなく、質疑応答全体を安全に進行する役割も担います。
司会者が事前に確認しておきたいこと
- 質疑応答を何分行うか
- 質疑応答開始時の案内方法
- 誰が質問者を指名するか
- 質問者へマイクを渡すスタッフは誰か
- 事前質問を使用するか
- 質問が出ない場合に使う質問を準備しているか
- 回答しづらい質問が出た場合のフォロー方法
- 残り時間をどのように管理するか
- 質疑応答終了後の進行
特に終了時刻が決まっている講演会では、司会者が残り時間を把握し、最後の質問をどのタイミングで案内するかも重要です。
質疑応答の終了方法も決めておく
質問が多く出た場合は、すべての質問に答えきれないこともあります。
司会者が時間を確認しながら、「お時間の都合上、次の質問を最後とさせていただきます」などと案内し、終了時間を管理します。
講師が回答している途中で突然終了させるのではなく、残り時間を見ながら次を最後の質問にするなど、司会者側で進行を調整します。
質疑応答を事前回収する場合の進め方
社員向けなど参加者を事前に把握できる講演会では、次のような流れも考えられます。
- 1.講演会前に参加者から質問を募集
- 2.主催者側で質問内容を確認
- 3.当日使用する質問を整理
- 4.質問者本人が会場にいる場合は司会者が指名
- 5.運営スタッフがマイクを渡す
- 6.参加者本人から質問
- 7.講師が回答
質問を事前に集める場合でも、当日の講演内容を聞いたうえで新たに質問したい参加者が出ることがあります。運営方法に応じて、事前質問と当日の挙手を組み合わせることも考えられます。
質疑応答の事前準備チェックリスト
進行
- □ 質疑応答の時間を決めた
- □ 講師側と質疑応答の有無・時間を確認した
- □ 司会者を決めた
- □ 質問者を誰が指名するか決めた
- □ マイク担当の運営スタッフを決めた
- □ 質疑応答終了後の進行を確認した
質問への備え
- □ 参加者から事前質問を回収できるか検討した
- □ 事前質問を回収する場合、内容を確認した
- □ 個人的すぎる質問が含まれていないか確認した
- □ 質問が出ない場合に備えた質問を複数用意した
- □ 主催者関係者の誰が質問するか必要に応じて決めた
当日の対応
- □ 司会者が残り時間を把握できるようにした
- □ 回答しづらい質問が出た場合に司会者がフォローできるよう共有した
- □ 最後の質問を案内するタイミングを想定した
- □ 講師が回答し終えてから次の進行へ移る流れを確認した
講演会の質疑応答についてよくある質問
Q.質疑応答は何分くらい取ればいいですか?
講師や講演内容によって異なります。実際に扱っている著名人講演では20〜30分程度確保するケースがありますが、一律の基準ではありません。講話時間とのバランスを見て講師側と調整します。
Q.質問が一つも出なかったらどうすればいいですか?
参加者を事前に把握できる場合は質問を事前回収する方法があります。一般参加型などで難しい場合は、主催者関係者で複数の質問を準備しておくと安心です。
Q.司会者と講師、どちらが質問者を指名しますか?
どちらの場合もありますが、これまでの案件では主催者側の司会者が指名し、主催者側の運営担当者がマイクを渡すケースが多くあります。
Q.事前に質問を集めてもいいですか?
参加者を把握できる講演会では有効な方法です。質問内容を事前に確認でき、当日の質問者も決めやすくなります。
Q.講師が答えにくそうな質問が出たらどうしますか?
回答するかどうかは基本的に講師本人の判断ですが、明らかに回答に窮している場合は司会者がフォローし、必要に応じて次の質問へ進めることが望ましいです。
Q.著名人には講演内容以外の質問をしてもいいですか?
質問内容によりますが、個人的すぎる内容は避けることが望ましいでしょう。事前質問を回収する場合は、主催者側で内容を確認することもできます。
質疑応答を含めた当日の進行も相談できます
「質疑応答を何分取ればよいか分からない」
「質問が出なかった場合の進行が不安」
「著名人への質問を事前回収した方がよいか相談したい」
「司会者・マイク担当を含めた当日の流れを整理したい」
そのような段階からでもご相談いただけます。
講演会LABOでは、講師選定や依頼だけでなく、講演時間、質疑応答、司会進行など、当日の運営についても必要に応じて主催者と講師側の間に入りながら調整します。
質疑応答は、参加者から質問が出ることだけを前提にするのではなく、質問が出なかった場合や回答しづらい質問が出た場合まで想定しておくことで、より安心して運営できます。
講演会のこと、まずはお気軽にご相談ください。
講師選び、テーマ、予算、開催準備など、講演会にはさまざまな検討事項があります。
「講演会を開催したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「目的は決まっているけれど、どんなテーマ・講師が合うかわからない」
「企画から当日運営まで相談したい」
そんな段階から、お気軽にご相談ください。
開催目的や対象者、ご予算、時期などをお伺いしながら、一緒に方向性を整理します。
講演会LABOへのご相談、開催目的の整理、講師選定に関するご相談について、相談料・紹介手数料等を主催者様からいただくことはありません。
※イベント全体の企画・制作・運営等をご依頼いただく場合には、ご依頼内容に応じて別途お見積りいたします。