講演会終了後にやることは?お礼・アンケート・写真掲載・振り返りまで
講演会が無事に終了すると、担当者としてはひと安心です。しかし、講師が退場した時点で講演会の仕事がすべて終わるわけではありません。
主催者・関係者への御礼、参加者アンケートや感想の整理、講師側へのフィードバック、写真の掲載可否確認、そして次回開催に向けた振り返りまで行うことで、一度の講演会を次の企画に生かせるようになります。
特に参加者の反応は、主催者にとって開催成果を確認する材料になるだけでなく、講師にとっても次回以降の講演をブラッシュアップするための貴重な情報です。
この記事では、実際の講演案件で行っている終了後のフォローをもとに、講演会開催後に確認・対応しておきたいことを順番に解説します。
講演会は「終わった後」まで設計する
講演会の準備では、講師選定や会場手配、当日の進行に多くの時間を使います。そのため、本番が終わるとそこで一区切りと考えがちです。
しかし、開催後には今回の講演が参加者にどう受け止められたのか、主催者の目的をどの程度達成できたのかを確認する機会があります。
終了後の基本的な流れは、次のように整理できます。
- 参加者アンケート・反応の確認
- 主催者・関係者への御礼
- 写真等の掲載可否確認
- アンケート・成果の整理
- 必要に応じて講師側へフィードバック
- 次回開催に向けた振り返り
講演会を「開催して終わり」にせず、ここまでを一連の運営として考えることが大切です。
まずは主催者・関係者へ御礼を伝える
講演終了後は、主催者や当日の運営に関わった関係者へ御礼を伝えます。
講師側の窓口として案件に関わっている場合も、開催機会をいただいたことへの御礼とともに、無事に終了したことへの感謝を伝えます。
その際、単に「ありがとうございました」で終えるのではなく、可能であれば参加者の反応や講演の感想についても自然に伺います。
主催者側の率直な感想を聞くことで、今回の講演の良かった点や、次回以降に改善できる点が見えてくることがあります。
参加者アンケート・講演の感想を確認する
参加者アンケートを実施している場合は、可能な範囲で結果を確認します。
アンケートがない場合でも、主催者から見た参加者の反応や、終了後に寄せられた声などを聞くことはできます。
確認したいのは、単なる満足度だけではありません。
- どの話・テーマへの反応が大きかったか
- 参加者からどのような感想があったか
- 開催目的に対して手応えがあったか
- 質疑応答ではどのような関心が見られたか
- 主催者として良かった点・改善したい点は何か
こうした情報を整理しておくことで、今回の講演会そのものの振り返りだけでなく、次回のテーマ設定や講師選定にも生かせます。
講演会LABO 実務メモ
講演終了後には、主催者へ御礼を伝えるとともに、参加者の反応やアンケート結果、講演の感想を可能な範囲で伺います。
開催した事実だけではなく、「参加者にどう届いたのか」を確認するところまでが、次回につながる重要な情報収集だと考えています。
フィードバックは整理して講師側へ共有する
主催者や参加者からいただいたフィードバックは、必要に応じて情報を整理したうえで講師側へ共有します。
「好評でした」と一言で伝えるだけでなく、どのような感想があったのか、どの話に反応があったのかなど、具体的な情報があれば合わせて共有します。
講師にとっても、実際に話を聞いた参加者の反応は貴重です。次回以降の講演内容や伝え方をブラッシュアップするための参考になります。
もちろん、主催者から共有された情報の範囲や内容に配慮しながら、必要な情報を整理して伝えることが前提です。
アンケートは「講師評価」だけでなく次回企画の材料になる
アンケート結果は、今回の講師を評価するためだけのものではありません。
参加者が何に関心を持ったのか、どのような課題意識を持っているのかが分かれば、次回の講演会・セミナー・研修を企画する際の材料になります。
たとえば、あるテーマへの関心が特に高かった場合は、次回そのテーマをより深く扱う企画を検討することもできます。
一度の講演会から得られた反応を、次の企画へつなげていく視点を持つことが大切です。
写真をWeb・SNS等へ掲載する場合は講師側へ確認する
講演当日に撮影した写真を、主催者が自社Webサイト、SNS、社内報、広報資料などへ掲載したいケースがあります。
この場合、当日の写真撮影が認められていたとしても、その写真をWebサイトやSNS等へ掲載してよいとは限りません。
実務では、掲載予定がある場合は事前に念のため講師側へ掲載可否の確認をお願いしています。
特に著名人の場合は、肖像や写真素材の利用について所属事務所・マネジメント会社等の確認が必要になることがあります。撮影と掲載は分けて考え、自己判断で公開しないことが大切です。
掲載前に整理しておきたいこと
- どの写真を使用するのか
- どの媒体へ掲載するのか
- Webサイト・SNS・社内報・広報資料など用途は何か
- 掲載する文章や文脈はどのようなものか
- 掲載期間や二次利用について追加条件があるか
講師側へ確認する際は、「写真を使ってもいいですか?」だけではなく、どこでどのように使用したいのかを具体的に伝えると確認が進みやすくなります。
講演会LABO 実務メモ
「当日の撮影許可」と「Web・SNS等への掲載許可」は同じとは限りません。
講演中や集合写真の撮影が認められていても、その写真を広報目的で公開する場合は別途確認が必要になることがあります。掲載予定がある場合は、できれば事前に用途まで整理して講師側へ確認しておくとスムーズです。
終了後の振り返りで確認したいこと
講演会終了後は、主催者側でも簡単に振り返りを行っておくことをおすすめします。
大がかりな報告書を作る必要はありません。次回担当者が見ても分かる程度に、今回の実施内容と気づきを残しておくだけでも価値があります。
- 開催目的は達成できたか
- 参加人数・参加率はどうだったか
- 参加者の反応はどうだったか
- 講師・テーマは参加者ニーズに合っていたか
- 会場・設備・当日運営で改善点はあったか
- 告知・集客方法は適切だったか
- 次回も同様の企画を実施したいか
毎年・定期的に講演会を開催する企業や団体であれば、こうした記録が次年度の企画担当者にとって重要な引き継ぎ資料になります。
次回開催につなげるために「売り込みすぎない」
講演会終了後は、次回の企画につながる可能性もあります。
ただし、終了直後に別の講師や企画を次々と提案することが必ずしも良いとは限りません。まずは今回の開催への御礼と、主催者・参加者の反応を確認することを優先します。
そのうえで会話の中で自然に、今後も講演会を開催する予定があるのか、セミナーや研修など外部講師を招く企画があるのかを伺うことがあります。
その場ですぐに提案するのではなく、後日の御礼やフォローの中で、相手の計画に合いそうな機会があれば改めて相談する。そのくらいの距離感の方が、中長期的な関係につながりやすいと考えています。
「次の案件を取りに行く」より「次に相談してもらえる関係」をつくる
講演会の相談窓口として目指したいのは、一度講師を紹介して終わる関係ではありません。
今回の講演が無事に終わり、主催者の目的に貢献できたうえで、「また何か企画するときには相談しよう」と思ってもらえる関係をつくることが重要です。
講演会だけでなく、セミナーや研修、その他のイベントなど、外部講師・登壇者が必要になったときに相談してもらえる存在になれば、主催者側にとっても毎回ゼロから探す必要がなくなります。
講演会終了後の基本フロー
初めて講演会を担当する場合は、終了後の対応を次の順番で整理すると分かりやすくなります。
STEP1|参加者アンケート・反応を確認する
アンケートを実施している場合は結果を回収し、主催者側でも参加者の反応や感想を確認します。
STEP2|主催者・関係者へ御礼を伝える
当日の運営協力への感謝を伝え、可能であれば講演の感想や参加者の反応も伺います。
STEP3|写真等の掲載可否を確認する
Webサイト、SNS、社内報、広報資料等への掲載予定がある場合は、用途を整理したうえで講師側へ確認します。
STEP4|アンケート・成果を整理する
参加人数、アンケート、主催者の感想などを整理し、今回の開催成果と改善点を残します。
STEP5|必要に応じて講師側へフィードバックする
主催者・参加者からいただいた反応を整理し、今後の講演の参考になる形で講師側へ共有します。
STEP6|次回開催に向けて振り返る
次回も開催する可能性がある場合は、テーマ、講師、運営、集客など今回の経験を次の企画へ生かします。
講演会終了後チェックリスト
御礼・フィードバック
- □ 主催者・関係者へ御礼を伝えた
- □ 主催者へ講演の感想を確認した
- □ 参加者アンケートの有無を確認した
- □ 参加者の反応を可能な範囲で確認した
- □ 必要なフィードバックを整理した
- □ 必要に応じて講師側へ共有した
写真・広報
- □ 掲載予定の写真を確認した
- □ 掲載媒体を確認した
- □ Web・SNS・社内報・広報資料等の用途を確認した
- □ 講師側へ掲載可否を確認した
- □ 許可された範囲を超えた二次利用をしていない
振り返り
- □ 開催目的に対する成果を確認した
- □ 参加人数・参加率を記録した
- □ 参加者の反応を整理した
- □ 講師・テーマの適合度を振り返った
- □ 会場・設備・運営上の改善点を整理した
- □ 次回企画に生かしたい点を記録した
次回に向けた関係づくり
- □ 今後の講演会開催予定を自然な範囲で確認した
- □ セミナー・研修等の外部講師企画の有無を確認した
- □ 終了直後に無理な営業提案をしていない
- □ 必要があれば後日のフォロー機会をつくった
講演会終了後についてよくある質問
Q.講演会終了後、まず何をすればいいですか?
参加者アンケートや反応を確認し、主催者・関係者へ御礼を伝えます。その後、写真の掲載確認、成果整理、必要に応じた講師側へのフィードバック、次回に向けた振り返りを行います。
Q.参加者アンケートは講師にも共有した方がいいですか?
共有可能な範囲で、講師側にとって参考になる内容を整理して伝えるとよいでしょう。参加者の反応は、次回以降の講演内容や伝え方をブラッシュアップする材料になります。
Q.講演会で撮影した写真はSNSに掲載してもいいですか?
撮影が認められていても、SNS等への掲載まで自動的に許可されているとは限りません。掲載媒体や用途を整理し、事前に講師側へ確認することをおすすめします。
Q.主催者側でも振り返りは必要ですか?
おすすめします。開催目的、参加者の反応、講師・テーマ、集客、会場運営などを簡単に記録しておくと、次回企画や担当者への引き継ぎに役立ちます。
Q.終了後に次回の講師提案をしてもいいですか?
相手の状況によります。まず今回の御礼と振り返りを優先し、今後の開催予定等を自然に確認したうえで、必要なタイミングで提案する方が関係を築きやすくなります。
開催後のフォロー・次回企画についても相談できます
「講演会は終わったけれど、参加者の反応をどう整理すればいいか分からない」
「撮影した写真をWebサイトやSNSへ掲載したい」
「アンケート結果を講師へどう伝えればいいか分からない」
「次年度も講演会を開催したいので、今回の結果を次につなげたい」
そのような開催後の段階からでもご相談いただけます。
講演会LABOでは、講師を紹介して終了ではなく、開催後のフィードバックや次回企画まで含め、主催者の講演会・セミナー・研修づくりを継続的にサポートします。
一度の講演会をやりっぱなしにせず、参加者の反応を整理し、講師側へ返し、次回の企画へ生かす。そこまで行うことで、講演会は単発のイベントではなく、組織にとって蓄積される企画資産になっていきます。
講演会のこと、まずはお気軽にご相談ください。
講師選び、テーマ、予算、開催準備など、講演会にはさまざまな検討事項があります。
「講演会を開催したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「目的は決まっているけれど、どんなテーマ・講師が合うかわからない」
「企画から当日運営まで相談したい」
そんな段階から、お気軽にご相談ください。
開催目的や対象者、ご予算、時期などをお伺いしながら、一緒に方向性を整理します。
講演会LABOへのご相談、開催目的の整理、講師選定に関するご相談について、相談料・紹介手数料等を主催者様からいただくことはありません。
※イベント全体の企画・制作・運営等をご依頼いただく場合には、ご依頼内容に応じて別途お見積りいたします。